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君と一緒に生きよう

 23, 2013 20:33
先日のブログに森絵都さんの「おいで、一緒に行こう」を紹介しましたが、
(前の記事はこちら)

彼女の本に「君と一緒に生きよう」という、

動物の殺処分について書かれたものがあると知り

図書館で借りて読んでみました。


読んだ感想を

一言で何か言えるわけではありません。

でも、書かずにはいられません。

殺処分の現状について書かれているのは、後半のごく一部分でしたが、

その部分にさしかかる頃には胸が苦しくてたまりませんでした。



この本の最後の方に

定時定点回収という自治体が行っている「不用犬猫」の回収について

コラムがありました。


定時定点回収という言葉を私は初めて知りました。

『決められた日時に回収車がまわり、そこに、迷い犬や猫、

また、なんらかの理由で飼えなくなったペットを持ち込むというシステムである。』

と書かれています。


『我々が待っていると、通勤途中のサラリーマン風の男性が、

シーズを連れてきた。

名前はチャック。トリミングされ、リボンをつけ、服まで着ている。

10年以上前に拾って飼っていたが、

飼い主が病気になり飼えなくなったという。

しかし家にはもう一頭犬がおり、そちらは飼い続けるとのこと。

チャックは白内障で左目は潰れている。

申請書に書き込む男性に「チャックは明日には殺処分されるのだ」

と告げても、動じる様子はない。

男性が去った後、チャックはずっと鳴き続けていた。』




『迷い犬や保護された猫達は、

保護センターに連れていかれた後、飼い主を待つ数日の猶予がある。

しかし、飼い主によって持ち込まれた犬猫は、翌日ガス室で殺処分される。

それを待つ間の不安と恐怖はいかばかりだろうか。

いろいろ事情はあるのだろうが、

やむを得ないのなら、せめて病院で、

飼い主の腕の中で安楽死させてやれないものだろうか。

命に最後まで責任を負えないなら、生き物を飼うべきではない。』

(以上『君と一緒に生きよう』より引用)



こんな挿絵がありました。

本当にこんなことができたらいいのに。 (640x480)




このページよりあとの部分に殺処分の流れが書かれていました。


『犬の問題に携わる方々のお陰で今回は特別に許可が下りたが、

通常、殺処分の現場へ部外者は立ち入れない。

どこのセンターでも見学できるのは

死の一歩手前までだ。理由は「規則だから」の一点張りで、

なぜそのような規則があるのかと尋ねたところ、

「あまりにもショッキングで見せられないため」

との声も返ってきた。

「あまりにもショッキング」な方法で犬たちは殺されているわけである。』(同書引用)



保護犬を一生懸命お世話してくださるボランティアさんもいれば、

こんな風に無責任に捨てることができる人もいる。


私には何もできませんが、何もできないから

最初から何もしないのではなく、

せめてブログで発信して

少しでも多くの人に この現実を広めることができればと

書いてみました。


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COMMENT 4

すみれママ  2013, 03. 24 [Sun] 09:25

★鍵コメさん

コメントありがとうございます。
少しでも多くの人に広めることができればいいと私も思います。
そして救われなかったワンコの分、すみれのことを大事に大事にして
やりたいと思うのです。

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かぼすママ  2013, 03. 24 [Sun] 20:07

すみれママさん、こんにちは!
ブログ、まだ全部は読めてませんが、
初めの頃から少し拝見しました。
犬の遺書…泣けました。
私のブログで紹介させてください。
すみれちゃん、幸せそうですね。
ケン(先代のワンコ)を思い出しました。
かぼちゃんの子犬の時を知りませんから。
もし見たら、卒倒してしまうくらい可愛かったに違いありません。
これからも仲良くして下さいね。
かぼちゃんの後輩のすみれちゃん。
どうぞ宜しく!!

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すみれママ  2013, 03. 26 [Tue] 07:28

★かぼすママさん

かぼすママさん。
せっかくいらしてくださったのにお返事遅くなりました。

かぼすちゃんに出会えたのは、とある鍵コメさんのご紹介です。
tomotenkuriさんのブログの卒業ワンコ欄にかぼすちゃんが
載っているのは知っていたのですが、
まさかブログをやってらっしゃるとは思いませんでした。

犬の遺言 私もとある方のブログから拝借しています。
その方も年齢が不詳のわんこをセンターで譲り受けて
8年間一緒に暮らした経験をお持ちです。
今は2代目の多頭飼い崩壊からレスキューしたわんこと
暮らしていらっしゃいます。

こうやっていろんな方とつながって
不幸なわんにゃんが1人でも減ればいいと思います。
これからも後輩としてよろしくお願いします。

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すみれママ  2013, 03. 26 [Tue] 07:30

★鍵コメさん

ありがとうございます。

犬の遺言 たくさんの人に広めていきましょう。

でも悲しいかな こういう気持ちになれない人が
動物を平気で捨てていくのでしょうね。

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